松の種子技術開発研究会
トップページへ 会の紹介 研究について 研究成果 体験談 お問い合わせ

トップページ > 研究成果 > 油(ピノレン酸)について

研究成果


■細胞の増殖を促し、若さを保つ働き


細胞の増殖を手助けする物質が含まれていること、これも松の種子オイルの大きな特徴のひとつです。

特許搾油法によって抽出された松の種子オイルの効力を測定するため「松の種子オイルが正常細胞の増殖の速さを早めることに関する実験」が行われています。

薬学博士である坂上教授の実験の内容は「正常ヒト胎児肺二倍体繊維芽細胞」を用いて、その細胞増殖効果をみていくものです。

「正常ヒト胎児二倍体線維芽細胞」は、試験管内で子牛胎児血清10%を含む培養液に培養し、その培養液を一週間ごとの4分の1に希釈し継代培養を繰り返すと、約50回の細胞分裂後死滅するため、老化研究のモデルによく使われているものです。

実験はまず、ヒトの胎児の細胞を細分化し、子牛胎児血清10%を含む培養液で48時間培養。次にここに、0.0005%から0.5%までさまざまな濃度の松の種子オイルを添加し、4〜5日培養後、生細胞数をチェックしました。

その結果、生細胞数が最大約64%増加していることが判明したのです。

現在、細胞増殖促進剤として利用されている副腎皮質ホルモン(ハイドロコーチゾン)による、ヒト胎児の正常二倍体細胞の増殖実験によると、その細胞増殖促進効果を持つ物質ないし細胞を促進させる強力な成分が含まれていることが実証されたというわけです。

松の実は昔から不老長寿の食物といわれてきましたが、この実験によって若さを保つ秘密の一端、つまり老化防止に効果のあることを知ることができたといえるでしょう。
この事は、人は寝ている間に細胞は増殖する、松の実オイルは増殖作用が非常に大きいということでもあるのです。

洗顔や女性の化粧落としに寝る前に利用されれば、皮膚の老化に良い効果があると思われます。

前のページへ戻る


■松の種子オイルは血圧の上昇を抑える


松の種子オイルには高血圧の予防に効果があることが、元九州大学の食品化学を専門とする菅野道廣教授らの実験によっても確認されています。

ご存知のように、リノール酸はもっともポピュラーで効果的なコレステロール低下作用をもつ多価不飽和脂肪酸です。ここで問題なのは、コレステロール低下作用を効果的に発揮させるためには、比較的多くの量が必要であり、そのためにリノール酸の過剰摂取が問題となります。その結果、作用の強い局所ホルモン様物質のPG(=プロスタグランジン)2タイプがアンバランスにつくられ、種々の副作用を招きやすくなります。リノール酸は炭素結合がW.6.9.13.であり、これではリノール酸に高血圧の予防効果を期待するのは難しいといわざるをえません。

松の種子オイルはリノール酸系ですが、W.6.9.13.と炭素結合が1つ違う事に依り他の油と異なり、血圧の上昇を抑制する働きを持ち、そしてまたアレルギー性のカユミの原因物質とならないことが行ってきた実験によって明らかとなりました。

高血圧は心臓病や脳卒中、糖尿病など生活習慣病の元凶となるだけに、松の種子オイルがその上昇を抑制することは、血圧のコントロールが必要とされる人にはもとより、日頃の健康管理を心がける人にも大変有用ということです。

前のページへ戻る



松の種子技術開発研究会